Anker 637 Magnetic Charging Station

この記事ではAnker 637 Magnetic Charging Stationをレビューしています。

MagSafe関連アクセサリーは各メーカーがこぞってアイデアを形にしていますが、Anker 637 Magnetic Charging Station(Mag Go)は面白いMagSafe充電器です。

MagSafeでiPhone 15・14・13を充電しながらUSB-C、USB-Aポートによる有線充電ができます。

さらに、普通のコンセントの差し込み口も3つ搭載しiMac 24インチ、外部モニター、ハブなどの電源もこの1台から供給できるスゲーやつです。

ただ、アレです。

何でもできる1台なのは間違いないですがゴチャゴチャしすぎるんですね。とくにコンセント3つ全部使うと机の上が大変なことになるのでコンセントは普段使いには向いてません。ご注意を。

ということで、Anker 637 Magnetic Charging Station(Mag Go)をレビューして実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いていきます。

9,990円で買う価値のある充電アダプタなのか見ていくので複数充電ができる充電アダプタを探している方は参考にしてみてください。

Anker 637のメリット
  • 見た目が可愛くてオシャレ感ある
  • iPhone 13、12をくっ付けて充電できる
  • 最大65W出力でMacBook Proも充電可能
  • USB-C ×2、USB-A ×2のポートが使える
  • コンセント3口から電源も取れる
Anker 637のデメリット
  • 同時充電すると出力が落ちる
  • ワイヤレス充電の出力が7.5Wと弱め
  • コンセントを使うと机が乱雑に
  • 端末価格が9,990円と割高

Anker 637 Magnetic Charging Station(Mag Go)特徴

Anker 637 Magnetic Charging Station
Anker 637 Magnetic Charging Station

Anker 637 Magnetic Charging Station(Mag Go)はiPhoneのMagSafeの磁石部分を活用したデバイスで充電パッド部分に磁石が埋め込まれてピタッと端末をくっ付けて充電できます。

Anker 637 Magnetic Charging Stationの特徴
  • 丸っこい可愛いおしゃれなデザイン
  • 8台の機器を同時充電ができる
  • iPhone 14 / 13 / 12をくっ付けてワイヤレス充電
  • マグネット式ワイヤレス充電パッド(最大7.5W)
  • USB-Cポート × 2(最大65W)
  • USB-Aポート × 2(最大12W)
  • コンセント差込口 × 3
  • 充電器の大きさ:112 × 110 × 103 mm
  • 充電器の重さ:約580g
  • 端末価格:9,990円

MagSafeの規格には非対応であくまでQi規格なので最大7.5Wとなります。それでもiPhone 15を30分で25%ほどの速度で充電できる性能を誇っています。

Anker 637 Magnetic Charging Stationは背面部分に各種ポートを搭載しUSB-C ×2、USB-A ×2、コンセント差し込み口 ×3とワイヤレス充電を含めると合計8台の端末を接続できます。

Anker 637 Magnetic Charging Station 背面ポート
Anker 637 Magnetic Charging Station

片手で持てる大きさですが、この大きさにUSBポートだけでなくコンセントを3つも詰め込んでしまってるので本当にこの1台あれば充電ポートに困ることは無くなりそうです。

USBポートは同時使用で出力は落ちるのでMacBook Pro 14インチ、16インチなど高出力デバイスに使えないですが、コンセントにApple USB-C 67W・96Wなど高出力充電アダプタを接続して充電できます。

つまり、他の電源アダプタと組みわせることで充電出力の高いデバイスも充電できるので意外と使えるんですよね。

端末価格は9,990円と高めですが1台で電源タップが必要なくなることを考えるとコストパフォーマンスは高いのかもですね。

Anker 637 Magnetic Charging Station レビュー

では、Anker 637 Magnetic Charging Stationを詳しくレビューしていきます。

丸っこい可愛い本体デザイン

Anker 637 Magnetic Charging StationはMag Go(マグネット式ワイヤレス充電)が主体となった充電ステーションで丸っこい本体デザインを採用しています。

Anker 637 Magnetic Charging Station
メタリック調なデザイン

筐体の下部分は平らになっているので転がることはないのでご安心を。筐体の材質はサラサラとした樹脂素材を採用しており汚れが付きにくそうな感じに仕上がっています。充電パッドのデザインもオシャレでいい感じです。

Anker 637 Magnetic Charging Stationの本体サイズ・重量は(112 × 110 × 103 mm・580g)と片手で持てる大きさとなっています。

Anker 637 Magnetic Charging Station サイズ
片手で持てる大きさ

基本的に据え置きで使う充電ステーションなので重量はあまり関係ないですがとてもコンパクトで扱いやすい大きさに収まっており、iMac 24インチの隣に設置してもこれくらいのサイズ感です。

Anker 637 Magnetic Charging Station
Anker 637をiMac 24インチの隣に設置

この1台で最大8台の端末を充電できる(コンセントは別で充電器を刺す必要あり)のはスゴいです。というか、詰め込みすぎではないかと思うほどですね。

マグネット式ワイヤレス充電に対応

Anker 637 Magnetic Charging Stationは本体中央部分にマグネットを内蔵した充電パッドを搭載していて、ここにiPhone 13iPhone 12といったMagSafeに対応しているiPhoneをピタッとくっ付けて充電ができます。

Anker 637でiPhone 13を充電する(縦置き)
Anker 637でiPhone 13を充電(横置き)

自分の方向にiPhoneの画面を向けられるので充電しながらTwitterしたり、YpuTube見たり、情報をチェックして使うことができます。便利です。

もちろん、360°自由に角度を調整できるの横向きにして動画を楽しみながら充電もできます。

Anker 637でiPhone 13を充電する(横置き)
Anker 637でiPhone 13を充電(横置き)

普段のiPhone置き場としてもちょうどいいですよね。

なお、Anker 637はMagSafe規格に対応してないので、Qi充電となり出力は最大7.5Wと純正のMagSafe充電器よりも速度は劣ります。

ただ、作業する机に置いて使うのなら充電速度が遅めでも問題はないでしょう。(充電速度は計測しているので後述しています。)

背面部分に各ポートを搭載している

Anker 637 Magnetic Charging Stationは背面部分にUSB-C ×2、USB-A ×2を搭載しています。

Anker 637 Magnetic Charging Station 背面ポートのデザイン
4つのUSBポートと3つのコンセント

USBケーブルを接続するとこんな感じとなります。それぞれがしっかり離れているので干渉することなく使えます。

Anker 637 Magnetic Charging StationでUSBケーブルを接続
USBケーブルを接続した状態

USB-Aポートにワイヤレスイヤホン、キーボード、マウスなどを充電してUSB-Cにスマホやタブレットを接続して充電するといった使い方ができますね。

一般的なコンセントも3つ搭載している

さらに、コンセント差し込み口を3つも搭載しているので1000W以下で動作するデバイスであればAnker 637を電源に使うことができます。

iMac 24インチの電源、外部モニターの電源をAnker 637から取れるので電源タップ要らず。

Anker 637 Magnetic Charging Station コンセントも使う

もちろん、充電アダプタも使えるのでUSBポートを増やしてAnker 637からAnker PowerPort III 2-Port 65Wを接続してMacBook Pro 14インチを充電もできます。

Anker 637 Magnetic Charging Station 使用中の見た目

ただ、コンセントは3つも要らないかもです。便利なんですけどAnker 637から外部モニターやiMac、ハブなどの電源を取ると机の上がゴチャゴチャになってしまい大変なことになります。

個人的には電源は床に置いた電源タップから普通に取るのがスマートでいいように感じました。なので、サッと電源を取りたい時にAnker 637のコンセントを使う予備的な使い方がオススメです。

Anker 637の充電性能(有線ポート)

Anker 637 Magnetic Charging Stationは以下の出力に対応し、ワイヤレス充電は全てのポートを同時使用しても7.5Wを維持、コンセントもほぼ940W〜980Wの出力を維持しています。

USB-Aポートは2ポート仕様で合計12Wに、USB-Cポートは1ポート使用で45W、2ポート使用で30W・20Wに、ワイヤレス充電を併用すると20W・15Wと出力は弱くなりますが、20W・15Wあればスマホやタブレットはしっかり充電できます。

実際にAnker 637 Magnetic Charging Stationはどれくらいの出力で端末を充電できるのか、USB-C1ポート接続でMacBook Pro 13インチで充電してみました。

macOSのシステム情報では1ポート接続なら65Wで充電できます。

実際の出力は(18.6V × 2.83A = 52.6W)で65Wには届かないものの十分高出力で充電できていました。

状況によって端末側で出力を制御していてMacBook Pro 13インチは30W〜60Wの間で給電してる感じですね。

USB-AポートにiPhone 13 ProiPhone 12を、USB-CポートにAQUOS sense6Xperia 5 Ⅲを充電してみました。

かなりゴチャゴチャですが特殊使用にもしっかり対応できます。出力はUSB-Cポートが(8.57V × 1.21A = 10.3W)と(8.64V × 1.49A = 12.8W)となっていました。

端末によっても出力が変わってくるので一概には言えませんが、有線ポートを全部使ってもスマホをしっかり充電できる出力となっています。

もっとも頻度が高くなるであろうマグネット式のワイヤレス充電(Mag Go)は7.5W出力、ワイヤレス充電 + USB-C 1ポートだと有線接続は65W → 45Wと出力が落ちます。

ワイヤレス充電してる状態でUSB-Cを2ポート使った場合は(30W + 20W)になります。

ワイヤレス充電をしないてUSBポートを全部使う場合はUSB-C(30W + 20W)、USB-A(合計12W)となります。

ここにワイヤレス充電を追加するとUSB-C(20W + 15W)、USB-A(合計12W)となります。

電力は細かく制御されているようで、少し複雑ではありますがスマホ、タブレットであれば全てのシーンで十分な電力を補給できるので気にする必要はないでしょう。

問題はスマホとタブレットなど複数端末を充電しながらMacBook Pro 14インチなど高出力充電が必要となる場合です。

ワイヤレス充電 + USB-C 1ポートなら45W出力ができるのでMacBook Pro 14インチも満足いく速度で充電可能ですが、タブレットも同時充電すると30Wに出力が低下し満足いく速度で充電できなくなります。

そこでコンセントの出番ですね。

Anker 637 普通の充電アダプタを接続
普通の充電アダプタが使える

コンセント部分に充電アダプタをブッ刺すことでMacBook Pro 14インチ、16インチでも満足できる速度で充電できます。

スマホ、タブレット、高出力の電源が必要なモバイルノートPCもAnker 637 Magnetic Charging Station 1台あればカバーできます。

コンセント3口全てに充電アダプタを接続するのはプラグとの間隔の関係で難しいので使うなら1つだけですね。残りの2口は外部モニター、ドッキングステーション(ハブ)の電源に使うのが実用的ではないでしょうか。

Anker 637の充電性能(ワイヤレス)

Anker 637 Magnetic Charging Stationのメインの充電方法となるマグネットワイヤレス充電(Mag Go)の充電速度はいかほどかiPhone 13で計測してみました。

Anker 637 ワイヤレス充電速度
  Anker 637 MagSafe充電
出力 最大7.5W 最大15W
0分 4% 5%
30分 27%(23%増) 35%(30%増)
60分 50%(23%増) 67%(32%増)
90分 73%(23%増) 92%(25%増)
120分 92%(19%増) 100%(8%増)
140分 100%(8%増) 100%

Apple純正のMagSafe充電器との充電速度の違いを比較してみましたが、30分の充電でMagSafeは30%増、Anker 637は23%という結果に。MagSafeは2時間でフル充電できますがAnker 2時間30分ほど時間がかかります。

思ってたよりも15Wと7.5Wの差はないですね。実はAnker 637のワイヤレス充電速度はもっと遅いのかなと思ってましたが2時間ほどで90%ほど充電できるので十分使える速度といっていいでしょう。

Anker 637 Magnetic Charging Station レビュー:まとめ

Anker 637 Magnetic Charging Station
Anker 637 Magnetic Charging Station

Anker 637 Magnetic Charging Stationをレビューしてきましたがメリットとデメリットをまとめます。

Anker 637のメリット
  • 見た目が可愛くてオシャレ感ある
  • iPhone 13、12をくっ付けて充電できる
  • 最大65W出力でMacBook Proも充電可能
  • USB-C ×2、USB-A ×2のポートが使える
  • コンセント3口から電源も取れる
Anker 637のデメリット
  • 同時充電すると出力が落ちる
  • ワイヤレス充電の出力が7.5Wと弱め
  • コンセントを使うと机が乱雑に
  • 端末価格が9,990円と割高

Anker 637 Magnetic Charging Station メリット

Anker 637 Magnetic Charging Stationはマグネット式 8-in-1 ワイヤレス充電ステーションでこの1台あれば多くのガジェットを充電から救うことができます。

筐体デザインが丸っこくてなかなか可愛い充電器ですがMagSafe対応のiPhoneを最大7.5Wで充電できます。

7.5Wと純正のMagSafeと比べると充電速度は落ちますが十分使える速度はあります。

また、USB-C 1ポートならMacBook Pro 14インチも充電できますしApple Watch 8AirPods Proなどを同時に充電可能なので複数の端末の充電スペースを一つにまとめることが可能です。

Anker 637 Magnetic Charging Station デメリット

Anker 637 Magnetic Charging Stationはワイヤレス充電だけでなく、USB-C、USB-Aとも2ポート使える多機能充電器ですが同時にアレもこれも接続すると出力が落ちます。

同時に高出力の充電をしたいのならAnker PowerPort III 2-Port 65W、Anker PowerPort III 2-Port 100Wなどの高出力の多ポート充電アダプタを普通に使うのがオススメです。

また、コンセントがあるのは便利ですが3口全部使うと机の上がゴチャゴチャになって大変なことになってしまうので1口あれば十分だったかも。

外部モニター、iMac 24インチ、ドッキングステーションの電源は普通に机の下にある電源タップを使った方がスマートな感じがします。

とはいえ、予備でいつでも簡単いアクセスできるコンセントが使えるのは心強いので使わない時は使わず、使うときに使うといった適材適所で選んで使えるの良いですよね。

充電ケーブルは絡まらないAnker PowerLine III Flowが使いやすくてイイですよ。

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