スマートフォンのカメラは年々進化しており、カメラが必要ないのでは?と思ってしまうほどの表現が可能な機種があります。
では、「望遠カメラ」で「物撮り」をするのに適したスマホはどれなのか?2024年5月(前半)において物撮りしやすいスマホはおそらく以下の3機種です。
- Galaxy S24 Ultra(2024)
- Xiaomi 14 Ultra(2024)
- Xperia 1 V(2023)
Xperia 1 Vは2023年モデルですが、望遠カメラの最短撮影距離が短くて十分物撮りに使えるスペックを持った端末で、Galaxy S24 UltraとXiaomi 14 Ultraは2024年モデルで物撮りするなら最適なモデルと言ってもいいほどです。
もちろん、スマートフォンは日々進化してるので2024年後半、2025年になると状況は変わっていきますが、現状でどれくらいの画質で撮影できるのか実機にて見ていきたいと思います。
この記事の目次
望遠カメラで物撮りができるスマホ
物撮り = モノを撮影する
なので、広角カメラでも当然ながら撮影はできます。ただ、広角カメラでスマホなど小物を撮影しると間延びして不自然な写真に仕上がってしまうんですよね。
そこで、望遠カメラを使うと圧縮効果(という言葉で簡単に終わらすという)により歪みのないすっきりした仕上がりになるので、見たままの形で写真に収められます。また、広角カメラで物撮りをすると影ができますが、望遠カメラなら離れて撮影することになるので影なき撮影が可能となるのです。
Xperia 1 V、Xiaomi 14 Utlra、Galaxy S24 Ultraのカメラスペックを比較しました。
Xperia 1 V | Xiaomi 14 Ultra | Galaxy S24 Ultra |
広角 12MP・F/1.9 1/1.35型センサー | 広角 50MP・F/1.6-4.0 1型センサー | 広角 200MP・F/1.7 1/1.3型センサー |
超広角 12MP・F/2.2 1/2.55型センサー | 超広角 50MP・F/1.8 1/2.55型センサー | 超広角 12MP・F/2.2 1/2.55型センサー |
望遠 × 3.5 – 5.2倍 12MP・F/2.3-2.8 1/3.5型センサー | 望遠 × 3.2倍 50MP・F/1.8 1/2.51型センサー | 望遠 × 3倍 10MP・F/2.4 1/3.5型センサー |
– | 望遠 × 5倍 50MP・F/2.5 1/2.51型センサー | 望遠 × 5倍 50MP・F/3.4 1/2.52型センサー |
いずれのモデルも3倍、5倍の画角での撮影が可能。
望遠カメラの最短撮影距離はXperia 1 V(5.2倍)が約40cm、Xiaomi 14 Ultra(5倍)が約35cm、Galaxy S24 Ultra(5倍)が約60cmほどですがCameraa Assistを使ってレンズ固定に設定すると30cmに短くすることが可能です。
作例比較:植物など
では、Xperia 1 V、Xiaomi 14 Utlra、Galaxy S24 Ultraの望遠カメラを使ってどんな物撮り撮影ができるか見ていきます。
Xperiaは意外と寄れないので少し離れた画角となりますが、XiaomiとGalaxyはかなり近づいて撮影が可能です。
(画像をタップで拡大できます。)
しかも、ノイズも少なく色鮮やかでとてもいい感じですよね。Xperiaはセンサーサイズが小さい影響かノイズが多めで無理してる感じがあります。
いずれのスマホも葉っぱの葉脈も細かく表現可能ですが色鮮やかに高精細に表現できてるのはXiaomiとGalaxyといったところでしょうか。
ピンクの花です。色味はXperiaが最も自然な仕上がりですが解像感がイマイチです。
Xperia 1 Vの望遠カメラのセンサーサイズは1/3.5型と小さく画質に大きな差が出てるように見えます。スマホくらいの小さな画面で閲覧するなら差を感じることはないですが、画面の大きいパソコンやタブレットで見ると全然違うんですよね。
たんぽぽ、どのモデルもいいですがGalaxy S24 Ultraは5倍望遠カメラで最短撮影距離も短いので大迫力の画角で撮影できるのがいいですね。
ただ、Xiaomi 14 Ultraも負けてません。最短撮影距離が10cmの望遠3.2倍カメラを使えばここまで寄って撮影ができます。
しかも、画質もキレイで背景のボケ感も柔らかくて自然なんですよね。
いずれのモデルも5倍望遠カメラはペリスコープ型望遠レンズを採用してることもありボケ時が固くなる傾向がありますが、Xiaomi 14 Ultraの3.2倍カメラは普通のレンズなので表現が自然で柔らかい雰囲気で撮影できるのがいいところ。
どうでしょう。XiaomiとGalaxyはとてもキレイに表現できています。
作例比較:人工物(カメラやスマホ)
鍵の金属の質感です。
桶ですね。どのモデルもキレイですがセンサーサイズの大きいGalaxy S24 Ultra、Xiaomi14 Ultraは余裕のある画質となっています。
スタバのコーヒーカップです。手前にキーボードとマウスを置いて前ボケも表現してみました。Xiaomi 14 Ultraは3.2倍望遠カメラで撮影したので全体的にボケ感が強くて柔らかい雰囲気で撮影できています。
このあたりの表現力はちょっとしたコンデジレベルと言っても差し支えないのではないでしょうか。
また、Xperia 1 Vの望遠カメラは逆光に少し弱くて全体的に白っぽい画質になることがあります。Xiaomi 14 UltraとGalaxy S24 Ultraは逆光のあるシーンもくっきりと表現が可能であらゆるシーンにおいても撮影のしやすいカメラシステムとなってます。
ミラーレスカメラのFUJIFILM X-T5を望遠カメラで撮影してもだいぶ違いますよね。
カメラボディの金属の質感やダイヤルに入った細かいスレッドを上手く表現できてるのはXiaomi、Galaxyといったところでしょうか。Galaxy S24 Ultraは色味も良くていい感じです。
マウスのホイールをマクロっぽく撮影しました。Xperia 1 VとGalasy S24 Ultraはデジタルズーム10倍に、Xiaomi14 Ultraは望遠3.2倍カメラで撮影しています。
Galasy S24 Ultraの光学5倍望遠カメラは5,000万画素の高画素センサーなのでデジタルズームしても画質劣化が少ないです。Xperia 1 Vは1,200万画素でセンサーサイズも小さめなので劣化気味ですね。
Xiaomi 14 Ultraは光学3.2倍望遠カメラがめちゃくちゃ寄れるのでデジタルズームを使うことなくテレマクロ撮影が可能です。背景のボケ感も素晴らしくキレイです。
Xiaomi 14 Ultraはスマホでありがちな「このシーンが苦手」というのが少なく、オールマイティに使える感じ。ハムさんなど小動物も望遠カメラを使ってしっかり撮影が可能となっています。
お寿司です。どれも美味しそうですね🤤
ただ、色味が安定してるのはXiaomi 14 Ultraですかね。解像感も高いですし、食レポも望遠カメラでしっかり撮影できる素晴らしいものとなっています。以下はXiaomi 14 Ultraの望遠3.2倍の望遠カメラで撮影したものです。
めっちゃ美味しそう🤤
どのスマホがいい?
この3台から選ぶならGalaxy S24 Ultra、Xiaomi 14 Ultraのどちらかになるのではないでしょうか。Xperiaは次期モデルとなるXperia 1 VIが発売されたら候補に上がるかもしれません。
現状はXiaomi 14 Ultraは国内販売されてませんが、技適取得されていて5/9の新製品発表会でお披露目される可能性が高いです。
販売経路は直販のみになるかもですが、国内で買えるようになったら選択肢が広がるのでいいですよね。
また、Galaxy S24 Ultraはキャリア販売があるので最も購入しやすい端末でもあります。なんの不安を抱えることなく物撮りができる望遠カメラを手に入れることができます。
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