![外付けストロボ バウンズ撮影](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/strobo-2020-7-1024x683.jpg)
仕事の関係上、ラーメンや肉の写真を撮影することがあります。商品撮影ってやつでメニューやPOPなんかで使用する写真を撮影したりすることがあります。
ただ、そんな大きなお店のメニューを手がけることはなく個人店のようなところのPOPなので、簡単に撮影をするのですが、それでもできるだけキレイに写真を撮らないとメニューやPOPを製作する意味がありません。
ということで、ブツ撮りをするときに外部ストロボを使ってバウンズ撮影したりすることがあるので、ここではどのような感じでバウンズ撮影をするのかを紹介したいと思います。
この記事の目次
外部ストロボのバウンス撮影とは
ミラーレスカメラにはストロボを搭載しているモデル、搭載していないモデルがあります。例えば、Canon EOS Kiss MやFUJIFILM X-T30はストロボを内蔵していますが、FUJIFILM X-T3やX-T4はストロボを搭載していません。
内蔵ストロボを使っての撮影も可能ですが、ストロボを上に向けることができないためバウンズ撮影ができません。(機種によっては指で上にストロボを向けることができるものもあります。)
![20151117163441j:plain バウンズ撮影](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2015/11/20151117163441.jpg)
そこで、外部ストロボを使うことになります。各メーカーから対応したストロボが販売されているので、機種にあったものを選んでアクセサリシューに取り付けるだけで外部ストロボを使うことができます。
外部ストロボをカメラに装着する
ここの部分にストロボを装着します。
![EOS Kiss Mのアクセサリシュー](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01821-1024x683.jpg)
Canonの320EXというストロボをEOS Kiss Mに装着するとこんな感じになります。
![EOS Kiss M + 320EX](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01831-1024x683.jpg)
外部ストロボは単三電池を4つ入れて使うことになりますが、基本的にカメラと装着してオートで撮影することができます。
ストロボの向きを自由に動かすことができるので、このように上に向けることでバウンス撮影が可能となります。
![320EX スピードライト](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01862-1024x683.jpg)
Canonのカメラであれば幅広く対応しているので、使いやすいストロボとなっています。
こちらは、FUJIFILMのミラーレスカメラで使うことができるNissin i40という外部ストロボです。
![Nissin i40](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01871-1024x683.jpg)
Nissin i40はキヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルム、オリンパス、パナソニックの各メーカーのカメラに合わせたモデルがあるので、選びやすいのかなと感じます。
X-T3にNissin i40を装着するとこんな感じですね。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01891-1024x683.jpg)
こちらの外部ストロボは左右180度・上方向90度のヘッド回転ができるんでバウンス撮影も問題なくすることができます。また、動画撮影に使える高輝度白色LEDも内蔵しているので幅広い使い方が可能となっています。
簡易スタジオはどうなの?
以前は簡易スタジオを使っていたこともありました。こんなやつです。
簡易スタジオでもキレイに撮影することができるますがラーメンや肉など食材の撮影にはちょっとメリハリのない絵になることが多いです。
さらにブルーシートが食材の色に反射し変色したりと後からフォトショップで修正することが多いので結局使うのはやめました。そして、何よりお店への持ち運びが大変なんですよね。
基本的にプロのカメラマンさんはこのような簡易スタジオを使ってお店の商品撮影はしないですよね。やはり大型の外部ストロボを使ってお店のテーブルを背景にして撮影することが多いです。
外部ストロボの使い方
商品撮影をするときの外部ストロボの使い方を簡単に説明します。このようにストロボ部分を正面に向けて使うこともできますし…
![ストロボを正面に向ける](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01831-1024x683.jpg)
このように天井に向けたり、さらに角度を付けて撮影することが可能となっています。
![ストロボ部分を自由に可変させる](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/XT4F01862-1024x683.jpg)
内蔵ストロボだと正面から当てることしかできませんが、外部ストロボは角度を変えることによって被写体への光の当て方をコントロールすることができるのが最大のメリットです。
天井にフラッシュ光を当ててその反射の光で被写体を柔らかい光で包み込むことで、自然な撮影が可能となります。
内蔵ストロボを使った時って、正面ばかりが明るくなり後ろが暗くなるってことがありますよね?バウンス撮影なら全体的に柔らかい雰囲気の写真に仕上げることができます。
では、実際にどのような写真に仕上がるのか比較してみます。
光の当て方により写真の仕上がりの違い
こちらはEOS Kiss M + EF-M 32mmストロボなし状態で撮影したものですが、かなり暗いところで撮影したので全体的に暗くノイズ感のある写真に仕上がっているのが分かります。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_64641-1024x683.jpg)
EOS Kiss Mの内蔵ストロボで撮影してみると、被写体は明るくなりキレイに撮影することができますが、背景が暗めになってしまい影がでてしまいます。
![内蔵ストロボで撮影した写真](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_64661-1024x683.jpg)
外部ストロボを使って撮影してみたところ、露出設定がうまくいってないのか全体的に暗い写真になってしまいました。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_64681-1024x683.jpg)
明るさについては設定で改善させることはできると思いますが、被写体の後にできる影は正面からの撮影だとどうしてもできてしまいます。
そこで、外部ストロボを上に向けてのバウンス撮影です。
![外部ストロボのバウンス撮影](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2020/07/IMG_64691-1024x683.jpg)
上から光が降り注ぐので全体的に明るく撮影することができます。とても自然なな色合いになっていますよね。しかも、被写体の後ろに影ができにくいので全体的に柔らかい雰囲気の写真に仕上げることができます。
ストロボを向ける位置によっても光のあたり方が変わって、雰囲気を変えることができるので、微調整しながら撮影するのがいいのかなと思います。
外部ストロボ撮影のまとめ
ミラーレスカメラ、一眼レフカメラの撮影はイメージセンサーとレンズが物理的に大きいので基本的にストロボ・フラッシュを使わなくても暗い所の撮影はできます。
外部ストロボはバウンスさせる角度によって被写体への光の当て方を調整できるのが優れもの。天井が高いと効果は低いのですが大体の家やお店の天井なら外部ストロボだけでも十分に運用することができます。
天井が高い場合や的確に光をコントロールをしたい場合はカメラに付けるやつではなく、傘型と組み合わせて使う本当の外部ストロボを使うのがいいでしょう。
飲食系の雑誌社のプロカメラマンは、だいたいこのタイプのストロボを持って登場しますね。
うらやましいなーって思いながら指を加えて見ていますが。ということで、ブツ撮りで少しでもキレイな写真に仕上げたいなら外部ストロボを使うという手段を検討してみてください!
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