Soundcore Liberty Air 2 Pro レビュー

音質が良くてノイズキャンセリングに対応した完全ワイヤレスイヤホンは高い、そんな常識は覆ったのかもしれません。

Ankerから2021年1月に登場したSoundcore Liberty Air 2 Proは1.3万円という手にしやすい価格でノイズキャンセリング機能を搭載しました。

この価格でANCの搭載は今では珍しくないですが、Liberty Air 2 Proは音質が良い、高機能、イヤホン本体も軽くて装着感が良い、ワイヤレス充電に対応しています。

この記事ではSoundcore Liberty Air 2 Proのデザイン、音質、使いやすさをレビューしているので、ワイヤレスイヤホンを検討している方は参考にしてみてください。

Soundcore Liberty Air 2 Proのメリット
  • 低音と高音が聴きやすいサウンド
  • 高音質コーデック・LDACに対応
  • 軽い装着感で付け心地はとても良い
  • ノイズキャンセリングを搭載している
  • 豊富な機能で快適に使うことができる
  • 充電ケースがワイヤレス充電に対応
  • 12,980円と端末価格が安い
Soundcore Liberty Air 2 Proのデメリット
  • aptXに対応していない
  • IPX4に防水性能が落ちた

Soundcore Liberty Air 2 Pro レビュー

Soundcore Liberty Air 2 Proの特徴

Soundcore Liberty Air 2 Pro
Soundcore Liberty Air 2 Pro
Soundcore Liberty Air 2 Proの特徴
  • 10層のナノレイヤーのPureNoteドライバー
  • 3種類のノイズキャンセリングが選べる
  • 外音取り込み機能を搭載している
  • タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
  • 最大7時間連続使用(ケース込みで26時間)
  • 約15分間の充電で約3時間の連続再生が可能
  • ワイヤレス充電に対応した充電ケース
  • IPX4の防滴性と耐汗性に対応している
  • 端末価格:12,980円(Amazon)

Soundcore Liberty Air 2 ProはAnker初のノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンでSoundCore Liberty Air 2の上位モデルという位置付けです。

価格が12,980円に抑えられて、音質もLiberty Air 2と比べて大きく向上しています。もしかしたらSoundcore Liberty 2 Proよりも音が良くなってるかも?

Soundcore Liberty Air 2 Proは装着感がとても快適でまさに「Air」の名称がピッタリでデザイン性も良くてSoundcore Liberty Air 2でワンランク上の機能と音質を手に入れたい方におすすめです。

パッケージと付属品

Ankerといえばブランドカラーの水色をアクセントととしたパッケージデザインが定番ですが、こちらはグレーを基調としたシックなデザインとなっています。

Soundcore Liberty Air 2 Pro パッケージデザイン
シックなパッケージデザイン

高級感ある外装を開くと、透明フィルムに覆われて商品があらわれます。

米Ankerの発表ではカラーバリエーションはブラック・ホワイト・ブルー・ピンクと4パターンありましたが、日本市場で発売されているのはブラックとホワイトの2色となっています。

今回買ったのはホワイトカラーとなっています。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 開封
しっかりとした梱包状態

同梱品は充電ケース、シリコンイヤーチップ、USB A to Cケーブル・説明書となっています。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 同梱品
同梱品一式

それにしてもイヤーチップの豊富さが目を引きますね。めっちゃ入ってる。すでに本体に装着されているものと併せると9サイズもあるので耳に合わないということはなさそうです。

充電ケースのデザインとサイズ

Soundcore Liberty Air 2 Proの充電ケースは丸いころんとした形で、よくある縦型ではなく平たい正方形のような形状となっています。

どことなくPowerbeats Proの充電ケースを連想させるデザインですよね。とはいえ、Soundcore Liberty Air 2 Proの充電ケースは厚みもあまりなく、持ち運びしやすいコンパクトさを実現しています。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 充電ケース
手触りの良い充電ケース

“ホワイト”は真っ白ではなく少しグレーがかった色合いとなっています。

ストーン調のデザインが施されているのでマットな質感にも合っていて、白にありがちなプラスチックな感じがないのがいい。手触りもしっとりとサラサラとしていて気持ちの良いものとなっています。

充電ケースの前方部に充電ポートを搭載していて付属のUSB-Cポートで充電することが可能となっています。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 充電ポート
USB-Cポート、ワイヤレス充電に対応

付属のUSB-A to Cケーブルを使って以前までiPhoneを買うと付いてきたApple 5W USB電源アダプタで充電するのもいいです。USB-C PD充電にも対応しているのでUSB-C対応の電源アダプタとUSB-Cケーブルを使って充電できます。

また、ケーブルによる充電だけでなくワイヤレス充電にも対応しているのでQi対応のワイヤレス充電器を使って充電することもできます。最近のワイヤレスイヤホンは充電ケースの無線充電も当たり前になってきましたね。

充電ケースのバッテリー残量はUSB-Cポートの隣にあるボタンを押すか蓋の開け閉めをするときに正面にあるLEDランプで確認できます。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 電池残量
バッテリー残量表示L
バッテリー残量
  • LED1(点滅):0-30%
  • LED2(点滅):30-70%
  • LED3(点滅):70%-
  • LED3(点灯):100%

Soundcore Liberty Air 2 Proの最大再生時間は、通常モードではイヤホン単体で7時間、ケース使用で26時間です。ノイズキャンセリングモードはイヤホン単体で6時間・ケース使用で21時間となっており、他モデルと比べると少し短い電池持ちとなっています。

フル充電まで1.5時間と十分な速度ですが、短時間充電にも対応していて、15分の充電で約3時間の音楽再生が可能です。うっかり充電し忘れたときにありがたい機能ですね。

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イヤホンのデザインとサイズ

充電ケースの上蓋をスライドして開閉します。イヤホン本体が横並びに収まっているので、取り出しやすいです。

イヤホン収納状態

イヤホンのスティック部分はシルバーメタリックで、本体のホワイトとの調和もよくて女性にも好まれそうなデザインです。

Soundcore Liberty Air 2 Proのイヤホン

Soundcore Liberty Air 2 Proはドライバー部分の下に伸びたスティック型のワイヤレスイヤホンとなってます。

この部分を手で持つことができるので充電ケースからも取り出しやすいですし、滑って落としてしまうことも少ないのかなと感じます。丸っこいイヤホンって意外と持ちにくくて落としてしまうことがありますよね。

タッチパッド搭載で操作しやすい

左右イヤホンの「d」のロゴがある部分にタッチパッドが搭載しているので指で触れることで操作ができるようになっています。

操作方法
  • 右側2回タップ:再生/一時停止
  • 左側2回タップ:次の曲にスキップ
  • 左/右 2回タップ:通話応答
  • 左/右 2秒長押し:通話終/着信拒否
  • 左/右 2秒長押し:モード切り替え

モード切り替えはノイズキャンセリング機能のオン・オフをすることができます。

Soundcore Liberty Air 2 Proは誤操作しがちな「ワンタップ」は採用されていないので、ちょっとイヤホンを触っただけなのに曲が止まってしまうなどのストレスがないのがいいところです。

SoundCoreアプリ
SoundCoreアプリ

もしも「手軽にワンタップで操作したい!」という方は専用アプリのSoundCoreをスマホにインストールすることで自分流にカスタマイズすることができます。

細かくタッチ操作をカスタマイズできるのはいいですよね。

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軽くて付け心地が自然な装着感を実現

Soundcore Liberty Air 2 Proはイヤーチップを採用したカナル型(密閉型)となっています。片耳イヤホンの重量は5g、両耳合わせても10gと軽量で耳への負担はかなり抑えられているイヤホンとなっています。

Liberty Air 2 Pro 形状
カナル型のイヤホンを採用している

装着感はとても良いイヤホンとなっていて、密閉型でありながらもノーズ部分が短めなので耳の浅いところでドライバー部分が留まるので圧迫感はほとんどありません。

密閉型でありながらも開放型の気軽に使うことができるのがSoundcore Liberty Air 2 Proの最大のメリットといってもいいかも。軽量化されていることもあり装着性はとても良いイヤホンになっていますよ。

Soundcore Liberty Air 2 Proのイヤーチップはサイズが豊富で圧巻です。

サイズ豊富なイヤーチップ

サイズは、XXXS・XXS・XS・S・M・L・XL・M+・L+の全9種類となっています。これだけ細かくサイズが細分化されていれば自分の耳にぴたりとハマるイヤーチップは必ず見つかるでしょう。

ノイズキャンセリング機能に対応

Soundcore Liberty Air 2 ProはAnker初のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンです。環境に合わせて周囲のノイズを掻き消すことが可能となっています。

環境に合わせて選べるノイズキャンセリング機能

公式ページではAnker独自の「ウルトラノイズキャンセリング」となっていますが、イヤホンの外側と内側に配置された2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去する「アクティブノイズキャンセリング」です。

Soundcore Liberty Air 2 Pro 外部マイク
イヤホン本体の背中部分に外部マイク

とくに目新しいノイズキャンセリング機能ということはないのですが、Soundcore Liberty Air 2 Proは専用のSoundcoreアプリを使うことで「屋外・交通機関・屋内」の3種類のモードからそのシーンに最適なノイズキャンセリングを選べるようになっています。

3つのノイズキャンセリングモード
  • 交通機関:乗り物のエンジン音・走行音など低周波ノイズを低減
  • 屋内:周囲の会話など中周波ノイズを低減する
  • 屋外:街中の環境音などのノイズを低減する

ノイズキャンセリング性能はこの価格帯のイヤホンとしてはかなり頑張っています。ちょっとした話し声であれば音量小さくなりますし、ガヤガヤ音もそれなりに掻き消すことができます。

価格の安いイヤホンのノイズキャンセリング機能は「なんとなくノイズが減ったかな?」というものが多い中で、Soundcore Liberty Air 2 Proはしっかりと低周波ノイズを掻き消してくれているので頼もしい限りです。

また、上部のマイクから音を取り込むことで、イヤホンを装着したままでも周囲の音を聞くことができる「外音取り込み機能」にも対応しています。

駅のアナウンスや、車の走行音、レジなどでのちょっとした会話など、わざわざイヤホンを外さなくても良いのは、安全面や利便性においても大事ですよね。

外部音を取り込んだ時の音声もとてもクリアで聴きやすいので十分使うことができる性能となっています。

豊かな低音と中高音の音質が向上

Soundcore Liberty Air 2 Proは大口径の11mmサイズのPureNoteドライバーを採用しています。この価格帯のイヤホンで10mmを超えるドライバーを採用しているのはちょっと珍しいような気がします。

Soundcore Liberty Air 2 Pro ドライバー
大口径のドライバーを採用している
Soundcore Liberty Air 2 Pro スペック
  • ドライバーサイズ:11mm
  • 音声コーデック:SBC / AAC / LDAC
  • Bluetooth:5.0
  • 7時間(ケース込みで26時間)

Soundcore Liberty Air 2 Proは低音強めのドンシャリ系の音質となっていますが、中音から高音にかけての解像感がSoundcore Liberty Air 2と比べても大きく向上しているので音質がかなり良くなっています。

1.3万円のワイヤレスイヤホンとは思えないくらい音質が良く聴こえます。低音のアタック感、高音のキレの良さによって音が良く聴こえる。うまく調整しているように思います。

中音域の解像感は当然ながら2万円以上するようなイヤホンと比べると劣りますが、良い音と感じるような音作りを上手くしてるというのが正解なのかも。

専用Soundcoreアプリを使えば、HearIDというAnker独自の機能を使って音質を調整することができます。さらに、バージョンがHearID 2.0となってイコライザーとの組み合わせもできるようになりカスタマイズ性が向上しています。

中音域が少し弱めなので物足りなさありますが、イコライザーで「アコースティック」などを選択することで、解像感が向上するので、足りないと感じる部分はソフトウェアの力によって調整してもいいのかもしれません。

通話品質はノイズリダクション機能を搭載した6つ (左右のイヤホンに各3つ) のマイクを使うことで通話中も周囲の雑音を消し去ってくれるので通話相手にこちらの声をクリアに伝えることができます。

また、相手側の声もしっかりと聴こえるのでオンライン会議などで使うこともできるイヤホンになっているかと思います。

動画の映像と音の遅延もほとんどありません。

映画を見る、音楽のPVを見るといった用途であれば快適に使うことができるかと思います。ただし、タッチ操作が敏感な音ゲーになると違和感が少し出る可能性はありそうです。

Soundcore Liberty Air 2 Pro
■ 評価:
4
■ 低音:
4
■ 中音:
3.5
■ 高音:
3.5
■ 解像感:
3.5

IPX4の防水仕様で濡れても大丈夫

Soundcore Liberty Air 2 ProはIPX4の防滴に対応したイヤホンとなっているので、少しくらい濡れても大丈夫です。

IPX4
  • あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない

IPX4は日常における生活防水で、運動してかいた汗や、急に雨が降ってきたとて、そのままイヤホンをしたままで壊れることなく音楽を楽しむことが可能となっています。

Soundcore Liberty Air 2はIPX5だったので防水性能が落ちましたが、とくに問題はないのではないでしょうか。

スマホとの接続方法

Soundcore Liberty Air 2 ProはBluetoothでスマホと接続することができます。充電ケースの蓋を開くと左右のイヤホンが自動的に電源オンになります。イヤホンをケース方取り出さずにこのまま状態で設定ができるようになっています。

Soundcore Liberty Air 2 Proを接続する

スマホ側ではBluetooth接続先の一覧に「Soundcore Liberty Air 2 Pro」が表示されるので、これをタップすることで接続が完了します。

基本的に一度ペアリングをしてしまえば、2回目以降はイヤホンの蓋を開けるだけで自動ペアリングしてくれます。イヤホンを耳から外したら音楽が停止、耳に装着すると再生する自動停止再生機能にも対応しているので使いやすいイヤホンとなっています。

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Soundcore Liberty Air 2 Pro レビュー:まとめ

Soundcore Liberty Air 2 Proのメリット

Soundcore Liberty Air 2 Proはノイズキャンセリング機能を搭載したスティック型の完全ワイヤレスイヤホンです。

Soundcore Liberty Air 2 Proのメリット
  • 低音と高音が聴きやすいサウンド
  • 高音質コーデック・LDACに対応
  • 軽い装着感で付け心地はとても良い
  • ノイズキャンセリングを搭載している
  • 豊富な機能で快適に使うことができる
  • 充電ケースがワイヤレス充電に対応
  • 12,980円と端末価格が安い

音質はこの価格帯のワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスです。低音から高音までクリアなサウンドを楽しむことができますし、専用アプリを使うことで自由にイコライザー調整できるので好みの音質に設定することができます。

また、ノイズキャンセリングもしっかりと機能してくれるのでカフェなんかで動画コンテンツやラジオ、ポッドキャストを楽しむこともできるかと思います。

Soundcore Liberty Air 2 Proのデメリット

Soundcore Liberty Air 2 Proは高音質音声コーデック・aptXに対応していませ。(アップデートでLDACに対応)

Soundcore Liberty Air 2 Proのデメリット
  • aptXに対応していない
  • IPX4に防水性能が落ちた

Soundcore Liberty Air 2が対応しているのに「Pro」が対応していないのが意味不明ですが安心してください。Liberty Air 2をaptXで接続して聴く音よりもLiberty Air 2 ProをAACで接続して聴く音の方が音質がいいです。

また、防水仕様がIPX5 → IPX4にランクダウンしています。雨に濡れるくらいなら十分使える性能となっていますが、Soundcore Liberty Air 2よりは耐水性能が弱いので注意ですね。

ただ、1.3万円で買うことができる完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスの音質と使いやすさを誇るイヤホンとなっています。

→ 上位のSoundcore life P3Soundcore Liberty 4はこちら

Ankerのワイヤレスイヤホンの比較はこちら