![スペックの違いを比較Fire HD 10Fire HD 10 Plus](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/firehd10plus-002.jpg)
Amazonのタブレット端末・Fire HD 10シリーズは通常版のFire HD 10だけでなくメモリを強化したFire HD 10 Plusも追加されて選択肢が増えました。
Fireタブレットでメモリを強化する必要があるのか、周辺機器も色々と追加したことで使用用途に合わせてどのFire HD 10にするか、Fire HD 10 Plusにするか迷うところです。
ということで、この記事ではFire HD 10 PlusをレビューしつつFire HD 10との違いを比較していって、どっちのモデルを選ぶべきか書いているのでFire HD 10にするか、Fire HD 10 Plusにするか悩んでいる方は参考にどうぞ。
この記事の目次
Fire HD 10 Plus・Fire HD 10 スペック比較
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/firehd10plus-000-1024x432.jpg)
2021年モデルのFire HD 10には通常版のFire HD 10、上位版のFire HD 10 Plusがあって基本設計は同じです。
Fire HD 10とFire HD 10 Plusのスペックを比較しました。
Fire HD 10 Plus | Fire HD 10 | |
ディスプレイ | 10.1インチ IPS 1920 x 1200ピクセル |
|
CPU | オクタコア 64bit ARM @2.0GHz |
|
GPU | Mali-G72 MP3 | |
RAM | 4GB | 3GB |
ストレージ | 32GB/64GB | |
音声操作 | Amazon Alexaに対応 | |
オーディオ | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク | |
カメラ | 200万画素フロントカメラ、500万画素リアカメラ | |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac 5GHz対応 | |
Bluetooth | 5.0 | |
センサー | 加速度センサー、環境光センサー | |
拡張性 | microSDカード(1TBまで) | |
バッテリー | 12時間 | |
充電 | USB-C、ワイヤレス充電に対応 | USB-C |
サイズ | 247 × 166 × 9.2mm | |
重量 | 465g | |
本体カラー | スレート | ブラック、デニム、オリーブ |
価格 | 32GB:22,980円 64GB:26,980円 |
32GB:19,980円 64GB:22,980円 |
発売日 | 2021年5月26日 |
Fire HD 10の価格は15,980円ですが、Fire HD 10 Plusはメインメモリが4GBになってワイヤレス充電に対応し3,000円価格アップの22,980円で買えます。
タブレットとして使うなら無印Fire HD 10を選んで問題ないです。8コアCPUを内蔵しているSoCはそれなりに性能が高くて快適に使うことができます。
- Fire HD 10:タブレットとして普通に使うなら
- Fire HD 10 Plus:キーボードを接続してパソコンとして
キーボードでの作業を快適にしたいならメモリ4GBあるFire HD 10 Plusがおすすめです。
2画面表示機能を使って作業可能でマルチタスクで同時進行でアプリを使うならメモリの大きいFire HD 10 Plusの方が快適に動作します。
Fire HD 10 Plus レビュー
では、Fire HD 10 Plusをレビューしていきます。
本体デザイン・サイズ
Fire HD 10 Plusの本体デザインはFire HD 10と全く同じとなっているので、正面からだとどちらのモデルを使っているのか判別することはできません。
![Fire HD 10 Plus](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/XT4F14331-1024x683.jpg)
ただ、Fire HD 10 Plusは背面パネルの素材が異なります。
![Fire HD 10 PlusとFire 10 HDの素材](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F14121-1024x683.jpg)
Fire HD 10はサラサラとしたシボ付きの樹脂素材なのに対して、Fire HD 10 Plusは手触りが柔らかいゴムっぽいきめの細かい樹脂素材を採用しワンランク上の質感となっています。
![筐体の素材の比較](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F14141-1024x683.jpg)
Fire HD 10 Plusは本体カラーをスレートの1色からしか選べませんが、Fire HD 10はオリーブ、デニム、ブラックの3色から選ぶことができます。
![Fire HD 10 Plus 操作ボタンと充電ポート](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F14071-1024x683.jpg)
Fire HD 10 Plusの操作ボタン、充電ポートの配置はFire HD 10と同じとなっており、充電アダプタは9W、充電ケーブルもちゃんと付属しています。
10.1インチ フルHDディスプレイを搭載
Fire HD 10 Plusの画面サイズは10.1インチ、解像度はフルHD(1,920 × 1,200ピクセル)とFire HD 10と同じ仕様となっています。
![Fire HD 10 Plus](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/XT4F14351-1024x683.jpg)
Fire HD 10(2019)よりも画面の明るさが10%向上しているのはFire HD 10 Plusも同じです。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F12611-1024x683.jpg)
画面が明るくなって色合い鮮やかになり見やすい画面に改善しています。
Fireタブレットの中で最も画面サイズの大きい10.1インチでプライムビデオやYouTubeを楽しむことができます。
Fire HD 10 Plusは新しいデザインを採用しており、Fire HD 8・Fire HD 8 Plusと同じスタイルとなっています。
Fire HD 10(2021) | Fire HD 10(2019) | |
世代 | 第11世代 | 第9世代 |
サイズ | 247 × 166 × 9.2mm | 262 × 159 × 9.8mm |
重量 | 465g | 500g |
左右のベゼル部分が狭くなったことで端末の横サイズが262mm → 246mmと小型化、ベゼルの幅が均一化したことで縦サイズは159mm → 166mmに大きくなっています。
タブレットとして縦持ちで使う場合は少し幅広になって安定感が向上し扱いやすく、筐体の厚みが9.8mm → 9.2mmに薄くなり、重量も500g → 465gに軽量化しているのも大きなポイントとなっています。
8コアCPUを搭載している
Fire HD 10 Plusに搭載しているSoC(システム・オン・チップ)はMediaTek MT8183です。これはFire HD 10と全く同じチップとなっているため、基本性能は全く同じと見ていいでしょう。
Geekbench 5のスコアはこのようになっています。
![Fire HD 10 Plus vs Fire HD 10 Geekbench 5](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2022/05/FireHD10-XT4F8640-1024x683.jpg)
モデル | Fire HD 10 Plus | Fire HD 10 |
---|---|---|
SoC | ARM MT8183(64bit) | |
CPU | 8コア @2.0GHz | |
GPU | Mail-G72 MP3 | |
RAM | 4GB | 3GB |
ストレージ | 32GB/64GB | |
シングルコアCPU | 300 | 304 |
マルチコアCPU | 1220 | 1169 |
GPU(Open CL) | 1095 | 1067 |
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10ともにCPUの性能はシングルコアで300、マルチコアで1100です。Fire HD 10(2019)と同じスコアですがFire HD 10(2017)より2倍性能が向上しています。
Antutuでも性能を比較してみました。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2022/05/FireHD10-XT4F8639.jpg)
モデル | Fire HD 10 Plus | Fire HD 10 |
---|---|---|
SoC | ARM MT8183(64bit) | |
CPU | 8コア @2.0GHz | |
RAM | 4GB | 3GB |
トータル | 175918 | 174133 |
CPU | 60361 | 58332 |
GPU | 29913 | 30030 |
MEM | 32177 | 31781 |
UX | 53467 | 53990 |
Fire HD 10 Plusはメモリ容量が多いですが、Antutuのスコアの差はなくてほぼ同じとなっています。ちなみに、トータルで17000ほどあればそこそこ快適に動作します。
2画面表示でマルチタスクに対応した
Androidスマホではあたり前のように使える2画面表示機能がFire HD 10にも対応し、Fire HD 10 Plusでも2画面表示機能を使って二つのアプリを同時に操作可能です。
![Fire HD 10 Plusの2画面表示](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/XT4F1444-1024x683.jpg)
左の画面にTwitter、右の画面にブラウザを表示させて使うことができるのでやっぱり便利ですよね。
2画面表示対応アプリは、Twitter、ブラウザ、Facebook Messenger、プライムビデオ、Zoom、OneNote、Kindle Booksなど。プライムビデオで映画を見ながらメッセージをしたり、作業したりもできます。
最大1TBのmicroSDカードに対応
Fire HD 10とFire HD 10 Plusのストレージ容量は32GB、64GBから選べますが、プライムビデオやKindleなどコンテンツ消費で使うのなら十分足りる容量ではあります。
ただ、キーボード接続による作業用タブレットとして使うことも想定されます。
ガッツリとした作業でどこまで使えるのかは不透明ですが、microSDカードで最大1TBまでストレージを拡張できるようになっています。
キーボード付きカバーでパソコンとして
Fire HD 10、Fire HD 10 Plusにはの周辺機器として純正のキーボード付きカバーがあります。
Fire HD 10はエッセンシャルセット(キーボード + Office 365)としてお得なモデルがありますが、Fire HD 10 Plusにはこのようなセットはありません。
![Fire HD 10 Plus + 専用キーボード](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F14031-1024x683.jpg)
あくまでBluetoothキーボードなのでiPadのように接点で繋がるわけではないですが、Amazon純正のキーボードということでFire HD 10と最適化されたものとなっています。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/firehd10-2021-XT4F1188-1024x683.jpg)
例えば、ホーム画面に戻れるホームキー、ファイルアプリを瞬時に起動できるファイルキーなどがあります。このキーボードはとても使いやすいものとなっており、剛性が高くてセンターポジションが中央にあっていいですね。
キーボードはUSB-C対応の充電式で1回の充電で最大400時間使用可能です。
自動的にスリープ/スリープ解除してくれる機能が搭載されているのでキーボードを開いてすぐに使うことが可能となっています。
Office対応でちょっとした作業用端末として
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10はアプリストアからMicrosoft Officeをインストールでき、Excel、Word、PowerPointなどを使えるので、これまでのコンテンツ消費のタブレットから、生産用のタブレットに変わる可能性もありそうです。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/firehd10-2021-XT4F1216-1024x683.jpg)
Fire HD 10は「エッセンシャルセット」を選ぶことが可能となっており、Fire HD 10 + キーボード + Microsoft 365 Personalで通常価格33,979円ですが24,980円で手に入れることができます。
Fire HD 10 Plusにはこのようなセットがありません。これこそ4GBのメモリが意味ありそうなのにね。
ちなみに、10.1インチの画面サイズだとOffice 365を無料で使うことができます。(商用利用はサブスクリプション契約が必要となります。)
また、Microsoft 365 Personalは同時使用は5台まで大丈夫なのでMac、Win、iPadなどの端末で使えるのもいいところですよね。
Fire HD 10 Plus・HD 10 違いを比較
メモリが3GB → 4GBに増えた
Fire HD 10 PlusとFire HD 10ではSoC(CPU、GPUなど)の性能は同じですがメインメモリの容量が3GB → 4GBに増えて余裕があります。
ただ、正直なところ3GBと4GBの差はあまり体感できないんですよね。
Fireタブレットくらいの使い方であればノーマル版の3GBのメモリがあれば十分だなと感じますが、パソコンとして作業したり、ゲームを長時間プレイするといったシチュエーションであればメモリの差を違いを感じることになるでしょう。
ワイヤレス充電に対応した
Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電に対応しています。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/XT4F14231-1024x683.jpg)
専用のワイヤレス充電スタンドを使うことで端末を置くだけで充電できて、Echoモードに自動切り替えをしてEcho Showとして使うこともできます。
![](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/05/XT4F14221-1024x683.jpg)
外でタブレットとして使って、家でもはEchoとして使う。それをシームレスにできるようになるので据え置きではなく電源のないところでEcho Showとして使うことができます。
Fire HD 10 Plus、Fire HD 10 どっちがいい?
Fireタブレットは使い方で完全にどのモデルを選ぶべきか決めることができます。
作業をする:Fire HD 10 Plus
作業することが多いならFire HD 10 Plusがおすすめです。
メインメモリが4GBあるのでマルチタスク性能もそれなりに高くなっているので長く使っていくにつれて違いが出てきます。
タブレットとして使う場合はブラウジング、SNS、動画閲覧、電子書籍などコンテンツ消費がメインとなるはず。このようなライトな使い方であれば3GBのメモリもあれば十分快適に動作します。
なので、作業を重視するのならFire HD 10 Plusに単体でキーボードとMicrosoft Office 365を追加する形がいいのではないでしょうか。
タブレットとして使う:Fire HD 10
タブレットとして普通にブラウジングをしたり、SNSをしたり、プライムビデオを楽しむくらいであれば通常版のFire HD 10がおすすめです。
実際にFire HD 10でブラウジング、SNS、動画を見るといった使い方であれば快適に使うことができます。
価格の安さを重視:Fire HD 10
できるだけ費用を抑えるのなら通常版のFire HD 10でOKです。
タブレットとしてブラウジングをしたり、電子書籍を読んだり、動画視聴をする、ちょっとしたゲームも普通にプレイできます。十分使えるタブレットになっています。
Fire HD 10 Plus レビュー・評価:まとめ
![Fire HD 10 Plus](https://sin-space.jp/wp-content/uploads/2021/04/XT4F14351-1024x683.jpg)
基本スペック、操作性はFire HD 10 Plus、Fire HD 10ともに同じですが、Fire HD 10 Plusはメインメモリが4GBとなってマルチタスクの動作速度に差が出てきます。
もし、Fire HD 10でパソコンとして作業をするならFire HD 10 Plusを選んでおいた方がいいかもしれません。
電子書籍を読んだり、Amazonプライムビデオを動画を見るといったコンテンツを楽しむのであれば通常モデルのFire HD 10で十分なのかなと感じます。
あとは、予算と相談して決めるのがいいかもしれませんね。
世代が変わる度に買い足している愚か者です(;^_^A
10インチタブレットとしては軽くなるし、専用キーボードも発売されるし、どのくらい使える子になったのか、届くのが楽しみですね。
第9世代みたいな「届いたけど、トラブル続きで使えないよ(T_T)」は、ぜひとも勘弁してもらいたいものですね(;^_^A